葬儀という儀式は国内外問わず、伝統的なしきたりやルールが多分に込められています。お葬式や告別式の仕様に関しては書籍も多く出ていますし、インターネットでも専門的な情報サイトがいくつもあります。ルールに縛られる印象で少し堅苦しく考えている方がいますが、ルールやしきたりよりもむしろマナーを学ぶべきであるという意見が最近多くなってきまいた。
逆に、マナーさえしっかり身につけておけば、多少ルールから外れたり、決まり事を見落としていたところで大した問題はありません。お葬式や告別式というものは要するに故人を慈しむ儀式・行為ですから、故人は何も伝統を守ってほしいという望みは抱いていないでしょう。
しかし、マナーは大切です。参列する身としては、御家族やご親族の気持ちに寄り添い、失礼なことのないようにしなければ人間として正しくありません。
親類が集まる葬儀の場合、子どもの参列にもマナーが必要になります。まず困るのが服装かもしれません。大人のような喪服はないので、基本的には制服でOKです。中学生や高校生で制服がある場合にはそれを着用すると手軽です。
制服が無い学校の場合は、白のシャツにモノトーンのズボンやスカートを合わせ、季節によっては上着を着ます。幼稚園、小学生などでまだ制服が無いようなときは同じく白のシャツにモノトーンのボトムスを合わせましょう。
キャラクターものは避けたほうが無難です。靴下もプリントやフリルのないものを用意しておきましょう。女の子の場合髪が長ければまとめるなり三つ編みにするなどしてこぎれいにしておきます。服装だけでなく、葬儀の場では騒がないこと、大事な人とのお別れの会であることをしっかり教えておくとよいでしょう。